〜教員採用試験・面接準備3ステップ〜
教員採用試験の面接。それは、あなたという人間を、数十分で見抜かれる場所。
いくら想いがあっても、いくら現場経験があっても、
準備なくして、自分の良さは伝わらない。
逆に言えば、準備さえできれば、勝率は一気に上がる。
ここでは、面接試験に向けた「最もシンプルで、最も確実な準備の流れ」を3ステップで紹介する。
地味だけど、これを丁寧にやる人が最後に勝つ。
1.出題される質問を「集める」
まずやるべきは、敵を知ること。
いきなり練習するのではない。
まずは「どんな質問が出るか」をできるだけ集めることから始めよう。
集め方はシンプル。
・自治体別の過去問をリサーチ
・先輩の受験報告を読む
・予備校や専門サイトの「頻出質問リスト」を活用する
このとき、意識すべきポイントはただ一つ。
「質問をジャンルごとに整理する」こと。
たとえば・・・
• 自己紹介・志望動機
• 教師として大切にしていること
• 子ども対応・保護者対応
• 学級経営・授業づくり
• 最新教育施策に関する意見
ジャンル分けしておくと、自分の考えを体系的に整理しやすくなる。
質問を集めずに練習を始めるのは、地図を持たずに山登りするようなもの。
まずは、敵を見える化しましょう!
2.文章で「考えをまとめる」
質問が集まったら、次にするべきは「文章化」だ。
ここで注意してほしいのは、
最初から話し言葉でまとめようとしないということ。
人は、話すときより、書くときのほうが、
圧倒的に「深く、正確に」考えられる。
だからまず、各質問に対して、文章で答えを書く。
このときのコツは3つ。
① 長文にしない(3〜5行でOK)
② 1つの答えに、必ず「具体例」を入れる
③ できれば「キーワード」を箇条書きでまとめる
『例』
【質問】「あなたの長所は何ですか?」
→『文章例』
「私の長所は『粘り強さ』です。学生時代、バスケット部で怪我に悩まされながらも、トレーニング方法を見直し、最後の大会でスタメンに復帰しました。困難に直面しても、諦めず工夫する力を大切にしています。」
→(キーワード版)
・長所=粘り強さ
・エピソード=怪我→トレーニング工夫→スタメン復帰
・信条=困難にも諦めない
こうしてキーワードで整理しておくと、
面接本番でもスムーズに口から出るようになる。
3.面接練習で「口に出して試す」
質問を集め、文章で考えをまとめたら、
最後は必ず「声に出して」練習する。
ここでありがちなミスが2つ。
・ノートを眺めるだけで満足してしまう
・原稿を丸暗記して棒読みになる
どちらもNG。
面接は、「声に出した瞬間のリアルな言葉」が勝負。
書いた文章は、あくまで「設計図」。
話すときは、設計図をもとに、その場で言葉を組み立てていく感覚が大事だ。
練習方法のコツは、
• 録音する(客観視できる)
• 鏡の前で話す(表情・姿勢も確認できる)
• 面接官役をしてくれる人に聞いてもらう(他者視点が入る)
最初は上手くいかない。噛む、詰まるは当たり前です。
大切なのは、「うまく話せるまで、場数を踏む」ことです。
プロのスポーツ選手でも、試合前に何千本とシュートを打つ。
面接も同じだ。
声に出した回数が、そのまま自信になる。
〜まとめ〜
教員採用試験の面接に向けた準備は、たった3つ。
• 出題される質問を「集める」
• 文章で「考えをまとめる」
• 面接練習で「口に出して試す」
この順番で進めれば、
あなたの中に、「何を聞かれても慌てない自分」が育っていく。
逆に、これを飛ばしていきなり練習しても、
「何となく」で答える危うさは、面接官にはすぐに伝わってしまう。
準備は、あなただけ武器になります。
準備は、あなたの強力な味方になります。
本番の数分間、
あなたがあなたらしく語れるために。
今日から、コツコツと準備をしていきましょう!
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